この記事では、
- これまで一旦、占星術を手放していた理由
- ジオセントリック・ヘリオセントリック占星術の違い
- これから(次世代)の占星術について思うこと
について書いています。
占星術は、専門家であっても、見解や扱い方は様々です。
私自身もまだまだ探索途中なので、仮説として読んでいただければと思います。
天動説(ジオセントリック)の占星術
一般的な西洋占星術では、長い間、天動説に則ったホロスコープを出生図として読み解いてきました。
天動説(=以下、ジオセントリック)は、地球を中心に惑星が回っているという説です。
今では地動説が一般的ですが、占星術では今でも天動説が採用されているため、地球からみた惑星の天体図を用いています。
地球を中心としたホロスコープは、肉体側のフィルター(観念など)、生まれながらの性格や気質、スペック、環境、経験などを表しています。
このホロスコープが示しているのは、どのような肉体(という乗りモノ)で、この世界をどう体験していくかということです。
自分のフィルターや肉体を通して、様々な感情や体験を味わっていきます。
しかし、同時に、そのフィルターは、自分自身の“枠”にもなります。
パターン化された習慣、思考・感情の癖が、その人の世界や可能性を狭めているという側面もあるのです。
その枠を越えたり、壊したりすることで、私達は成長し、世界(視野)を広げていきます。
ジオセントリック占星術の限界を感じた
これまで、私にはこのホロスコープが“枠”のように感じられることがありました。
パターン化された思考の癖は、偏った見方が魂本来の可能性を狭め、本来の自分との分離を生み出すことがあります。
私はアカシックリーディングとの併用でホロスコープを読んでいたので、魂本来の可能性をみた時に、そう感じることが多かったのです。
また、ホロスコープが、魂本来のエネルギーに近づいていくための過程(プロセス)を表している、とも感じていました。
そのため、占星術を扱っているのに、占星術を重視していないという矛盾がありました(笑)
ホロスコープを知ることによって、「自分はそういう性格なのだ」と自覚し、“自分自身に固定化されたイメージ”をもつことは、本当に良い影響をもたらすだろうか、という疑問をもっていました。
(例えば、月星座を重視する考え方とか)
それは、ホロスコープが、“毎回繰り返す自分のパターン”(例えば、恋愛とか怒りなどにおいて)への言い訳になってしまうこともあるからです。
実は、ホロスコープに示された性質は、経験を通して統合・進化していくものであって、それ自体が固定化された在り方や方向性を指し示している訳ではありません。
それを、“ホロスコープを卒業する”と捉えたり、“星座を未熟な性質と成熟した性質とに分けて考える”、という方法もあります。
どちらにしても、一般的な星座の解釈に当てはめて、「自分とはこういう存在」と納得するには、どうしてもギャップを感じていたのです。
そのため、どう占星術を活用していくか、についてをずっと考えていました。
占星術をどう扱うかというところが、私にとって重要なのだ、ということがずっと頭の中にありました。
地動説(ヘリオセントリック)の占星術
そこで出会ったのが、地動説に則ったホロスコープでした。
地動説(=以下、ヘリオセントリック)とは、太陽を中心に地球が回っているという説で、現在の科学ではこちらが一般的となっています。
※占星術ではいまだに天動説
随分前になりますが、私は自分のそのホロスコープに出会った時、「自分自身がイメージしていた魂のホロスコープはこれだ」と直感しました。
私自身(旦那さんも)、この数年の中で大きく意識が変化していきましたが、その行き着いた先にみえてきたものは、そのホロスコープが示す視点と意識だったのです。
両方のホロスコープを合わせて読むと、自分の身に起こった出来事や流れについて、とてもよく理解できました。
従来のホロスコープが必要ないということではなく、多くの人はその過程を経て、ヘリオセントリックの視点に辿り着くのです。
ヘリオセントリックによるホロスコープは、宇宙(太陽・魂)視点のホロスコープです。
ジオセントリックは、そこに辿り着くまでの“肉体側のプロセス”とも言えます。
地球から太陽に向かっていく意識(太陽星座という個人意識)にとらわれていれば、本当の魂(太陽・宇宙)視点には到達できません。
ジオセントリックの太陽星座は、魂・宇宙の視点(ヘリオセントリック)へと向かう入り口だったのです。
※必ずしもその視点に辿り着かないとダメとか、頑張って早く到達した方がいいという話ではないです。

地球中心から宇宙視点へ
以前までの地球では、地球の中でどう適応して生きていくか、ということが重要でした。
例えば、まずは生活のためにと働こうとする人にとっては、肉体的にどんな才能を持っているか、どんな場所に恵まれやすいかということを知ることが、大事なことかもしれません。
しかしそれは、ある程度満たされると飽きてきたり、創造的な生き方を求め始めます。
今は昔と比べ、とても自由な時代です。
戦争もなく、様々な地球上のルールや制限も、かなり緩和されてきています。
それに伴い、社会(地上)から認められるための生き方ではなく、もっと大きな可能性や、創造性を発揮したいと願う人が増えています。
今、地球にはその流れが来ていると感じています。
地球(肉体)中心の意識から宇宙意識へと進化するスピードが、とても早くなっているのです。
地球中心のホロスコープがしっくりこないという人や、宇宙からやってきたという意識をもったまま地球に降り立つ魂は、今後も増え続けていくと思います。
ヘリオセントリックを用いた占星術は歴史も研究も浅いですが、今後はますますその活用が注目されていくのではないでしょうか。
占星術の扱い方と活用
私自身の今後は、
従来のホロスコープ=成長のプロセスや肉体側の資質、地球上での適応
として捉え、扱っていこうと考えています。
それを目的地(完成型)として目指すために用いるのと、プロセスとして捉えるのとでは、大きく扱い方が変わってきます。
ホロスコープは、全ての惑星意識を満たす(バランスをとる)ことそれ自体が目的ではないし、それが完全に満たされることはありません。
むしろ、その挫折こそが、魂本来の視点への入り口になるのです。
土星は、太陽の挫折を表すので、“人生の落としどころ”と言われていますが、むしろそこは魂本来で生きるという意味では、本当のスタートでもあります。
ジオセントリックのホロスコープを読むことは、自我や肉体(魂の乗り物)の特徴を知ること、プロセスとして理解することで過去の出来事や経験を受け入れる、ということの役に立ちます。
一方、大きな流れや人生の方向性、肉体を選んだ魂の意図や本質は、ヘリオセントリックから読んでいきます。
地上を生きるプロセスの中で培われた能力や資質は、魂を生きるうえでも、とても大切です。
しかし、そこに三次元(肉体)意識に捉われないヘリオセントリックの視点が加わることで、最大限その資質を活かすことができるようになるのです。
基本的に、人生や出来事は、魂の成長(本来のエネルギーを思い出す)という流れの中で起こります。
地球(肉体)からの視点と宇宙(魂)からの視点、両方を合わせて読むことで、地球上での具体的な可能性や方向性が見えてきます。
繰り返しますが、ジオセントリックにしてもヘリオセントリックにしても、その活用や解釈は様々です。
どの占星術をどう扱うかというのは、どのような人を、どのようにサポートしていきたいかというのにもよるので、「どちらか・両方使うのが正解」という話ではありません。
今後のセッションについて
今後のセッションでは、2つの占星術(+サビアン占星術)をベースに、これまで通り、エネルギー/アカシックリーディングを併用してセッションを行っていきます。
一時期は、占星術を使わず、リーディングのみで行なっていこうと考えていました。
それは、肉体的(個人的)な資質や枠にこだわることで、可能性を狭めてしまうと感じていたからです。
しかし、ヘリオセントリック占星術との出会いによって新たな視点と可能性を発見することができました。
占星術を用いることの良さは、宇宙と自然、人生や自我というものの真理が体系化されており、人生や資質について論理的・具体的に知れるところにあると思っています。
今後は二つのホロスコープを読み解くことによって、より本質的な方向性や在り方への気づきが得られるよう、サポートをしていきます。

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